小さな世界の奥深さに魅せられてしまった飼い主の備忘録。
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6/19のデカクサ女王と卵塊。卵塊はまだまだ大きくなり続けてます。


クサアリ亜属5種のどれにも属していない通称デカクサアリ、ホストはどうやらアメイロケアリのようです。

実は5/22採取のこのデカクサは今年2度目の挑戦です。
最初の採取は5/5。
この時はトビイロケアリのみで寄生を試みました。
うまく馴染んで栄養交換も見られ腹部も少しずつ大きくなってきてたものの、9日目で死んでしまいました。

やはり本来のホストでないとダメなのか・・・?
ならば!
と、2度目ではホストにアメイロケアリを採用することを決めました。

 ※この時点で飼い主の私はまだこのアリがクロクサアリだと思っています。

①うちには3年目になるアメイロケアリがいますが、今年は思ったほど増えてこず(不調という訳ではなく今年はゆっくり増えてきてます)潤沢に繭を頂くほどの余裕がまだありません。

②先のブログで検証した、ホストを全て排除したアメイロケアリのコロニーはその後トビイロケアリの繭を受け付けない、という事実。
万一アメイロケが不調に陥った場合、その後の繭導入が滞ってしまうのを避けたい。

③今までの経験から得た 『寄生はホストWが多ければ多いほど良い』 という経験則。
順調なトビケコロニーから繭をじゃかじゃか入れたい。

④最初に失敗した時のホストをそのまま流用したい。
事前に入れてあったアメイロケアリの繭もちょうど羽化しだしたタイミング。

以上から、2度目ではアメイロケアリとトビイロケアリの混成コロニーで寄生を試みようと思いました。
アメイロケアリの繭は様子を見ながら少しずつ拝借。コロニー全体の増勢はトビイロケアリの繭導入で拡大させてこうと考えました。

さらに混成コロニーにすることで、デカクサ女王に対してアメケとトビケで行動に差が見られたらすっごく面白いじゃないか。という期待も大いにありました。


結果はまさに期待通り。いえ、飼い主の期待以上でした。

ホスト側のはっきりとした行動差が観察できました。
一方のデカクサ女王、こちらもトビケではなくアメイロケのコロニーに潜り込むためのカラクリを持ち合わせているようにも感じました。


最近まで私はこの女王をクロクサアリだと思い込んで観察してきました。
クロクサの本来のホスト=アメイロケアリも混ぜたらうまくいって『やぁよしよし♪』と思っていました。

ところが・・・まさに結果オーライ。

スラダケさんの報告によると、野外でアメイロケの巣を掘ったらこのデカクサ女王が出てきたそうです。

うーん、まさにビンゴですね。

飼育下での観察はあくまでも飼育下でのこと。本来の様子とは異なってる可能性が拭えません。
ですので野外で観察された事実というのは一番重みがあると思います。


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5/22に採取した新女王。横浜市で採取です。
飛行の時期やシルエットから当初はクロクサアリと勝手に思ってました。

がしかし、どうやらクロクサアリではないようです。

データベースによるとクサアリ亜属は5種類。
でも、そのどれにも該当しない『別種』がいるとかいないとか・・・

※将来的にわかる人がみれば何だかわかるように、いつもよりも多く写真を載せました。

IMGP5813.jpg   IMGP5802.jpg   IMGP5807.jpg

IMGP5819.jpg   IMGP5810.jpg   IMGP5816.jpg   

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あにまりあさんやスラダケさんとのやり取りを通じて、またスラダケさんのHPをよーくじっくりと眺めてみて、今はこのアリが 『少なくともクロクサアリではない』 ということまでは結論付けています。

このアリにはクロクサアリの特徴がありません。

ビロード状の光沢・・・ありません。
胸部に立毛はあるんですが、体全体は黒く艶々・・・光沢があります。

データベースを見るとクサアリ亜属5種のうち神奈川県に生息が確認されているのは2種=クロクサアリとクサアリモドキです。
そしてこの2種は飛行の時期が違います。
当初はそれが理由でこのアリがクロクサアリだと思ってしまったんですが・・・

一方、クサアリモドキは既に飼育経験があるので見誤ることはありません。
黒い光沢は共通でも、足の感じ(配置や太さ)が今回のアリとは全く違います。


とすると、このアリは何者???


呼び方は人によってまちまちで、デカクサ、クサアリX、クサアリの一種、が確認されております。

取り合えず私は研究者の先生に習って 『デカクサ』 と呼ぶことにしました。
但し書きとして 『クサアリの一種』 もタイトルには書き添えました。

寄生の様子についてはまた別途アップします。


余談・・・
今回のようなケースで詳細な形態を得ようとすると、今使ってるそこそこのカメラ(200万画素)だとどうしても力不足ですね。
トリミングでどうにかなるレベルを超えてしまった。
そもそもそんな機会に遭遇するなどとは思っても見なかったので・・・汗

いいカメラ、欲しくなるなぁ・・・あぁ物欲様が笑ってる


5/10に起こしたクロオオアリでも『幼虫齧り』が行われました。

こないだは温度や何か環境的な要因でダメージを受けた幼虫が齧られたのではないか?と書きましたが、気候の安定してきているこの時期でも行われてるので、どうやらそうではなさそうです。

齧られてるのは終齢に達した大型幼虫ばかり。

やはりコロニーの栄養タンクになっているのかも知れません。
エサはちゃんと与えてるんですけどね・・・汗

先日、齧られた幼虫には黒いつぶつぶ=つまり齧られた痕が残ると羽衣さんに教えて頂きました。

よく観察していると、齧られた幼虫はその後も死なずに(食されずに)また普通に成長をしています。

齧られた痕の残った幼虫。
IMGP6033.jpg   IMGP6032.jpg

確か相当いびつになってたハズなんですが、フツーになって成長してきてます。そして繭をはってます。

ちょっと驚きです。



黒いつぶつぶ・・・そう、オスアリです。

去年に引き続きまして、このコロニーでは今年もオスアリを生産しています。

しかも去年に比べてかなり大量です。
コロニー規模に見合った数、というところでしょうか。

去年に引き続き、ということで気付いたことがあります。

年を越して成長してきた越冬幼虫がオスアリになっています。
しかも越冬幼虫のほぼ9割、いえそれ以上の割合がオスアリになりそうです。

もちろん、越冬幼虫からはわずかですが働きアリも生産されています。
IMGP5893.jpg

オスアリの方が成長に時間を要するようです。
今日の時点ではオスアリはまだ蛹で、やっと色付いてきた個体が出てきたくらい。

一方、越冬幼虫からの働きアリは5月末くらいにはほぼ全てが羽化し終わりました。

今年産卵組はまだ幼虫の段階。エサの関係でうっすらとピンクになってるのが今年組です。
IMGP6019.jpg

そのうち今年産卵組の幼虫が蛹になりはじめると思いますが、今度は働きアリとオスアリのどちらが生産されてくるのかがとても気になっています。

少し話が戻りますが、今年始め、越冬中にキイシリQ0コロニーで有翅雌の生産か?と思われる幼虫が出現しました。
後に冷蔵庫に放り込んだら全て死んでしまいましたが・・・汗


ということは、もしかして・・・

キイロシリアゲアリの有翅雌とオスアリは、年をまたいで成長してきた越冬幼虫から生産されるのかも知れません。
そして羽化のタイミングは6月から7月頃の初夏にかけて。
なんとなく、つじつまが合います。


ただ、去年は飛行の時期を待たずしてオスアリは全て食べられてしまったんですよね。
コロニー規模が大きくなれば、オスアリは安定して維持されるのでしょうか?

ふぅむ・・・今年はどうなるか・・・


余談ですが、オスアリを積極的に生産してるせいかどうか、このコロニーではエサの食いがものすごくいいです。
時間こそかかりますが、与えたミルワームが3日ほどすると殻すら残りません。
食べたものは一体何処に消えていくのか、全く持って不思議です。

生殖虫を生産するとなると、もの凄いエネルギーがいるのかも知れません。




冷蔵庫から出した直後のクロオオアリ。
女王倒れてますが死んでません。ケースを動かした拍子に倒れてしまったようです。

先日、亜高山帯の気候に順応したムネアカオオアリの活動期間を調整する試みで、わざと遅くまで冷蔵庫で越冬させてました。

今度はクロオオアリ。
こちらは活動期間をカウントダウンしてるかどうかの検証です。

昨年採取した新女王4個体。それぞれが無事にコロニーを立ち上げ越冬に入りました。
その後、冷蔵庫に放り込んだんですが、うち2コロニー(クロオオAとクロオオC)だけはムネアカと同じく5月まで冷蔵庫で寝かせ続けました。

起こしたタイミングはムネアカと同じで5/10。その後の世話もムネアカや他のアリ達と同じです。


これで越冬モードに入るタイミングがずれてくれたら、とてもおもしろいんですけどね。
飼い主としてはそれを期待してのことなんですが・・・

一方、もしかしたら温度依存的にみんな同じタイミングで越冬モードに入ってしまうかも知れません。
それはそれで十分ありうる・・・

はたまた、みんなバラバラ、差がよくわからずに越冬モード、なんてことも・・・
それぐらいの振れ幅はあるかも??

いずれにしても、4つもコロニーがあるんだから、せっかくだから試してみようと思いました。
どんな結果になるか今から楽しみです。


覚書

5/10 冷蔵庫から出しました。このときの室温は22℃。いきなり4℃から22℃の気温差だったがダメージ無し。

5/11 最初の蜜エサ。以後、通常通りのエサやり。

 /17 全ての越冬幼虫の色が変わり発育モード。

 /22 2コロニーともに産卵確認
 /23 クロオオA 卵18個   室温23℃
      クロオオC 卵10個

 /30 クロオオAで繭出来始める  繭1

今日(6/5)の時点でクロオオCではまだ繭は出来ていない。


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