小さな世界の奥深さに魅せられてしまった飼い主の備忘録。
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当たり前といえば当たり前なんですが・・・

アメイロケアリ寄生のために繭取りをしているトビイロケアリ。
繭取りで結構な数の働きアリも付いてきてしまう。
この働きアリも導入に使うんですが、ことしは寄生種女王との相性が悪く全て導入、という訳にはいかない。

結果、残った働きアリは丸一日そのままプラケース内に放置することになるんですが・・・

夜、保湿用に水を含ませたティッシュを入れたとたん、全ての働きアリが集まって水を飲んでいる。

IMGP6283.jpg


よっぽど喉が渇いていたらしい。
舐める程度かと思って見ていると、みるみるお腹が大きくなりパンパンに。

観察していると、うちで飼育しているほとんどのアリは水を飲む。
特にアメイロケアリ、トビイロケアリ、クロオオアリ、キイロシリアゲアリではよく飲みます。

また、種類問わず捕獲した新女王は必ずと言っていいほど水を飲みます。

話は少しそれますが、私は育児中の新女王にエサを与える派です。
というのも、土を染みとおってきた雨水は薄いながらも必要な養分が含まれているはずで、育児中の新女王の貴重な栄養源になってると思ってるからです。

もちろん、エサを与えなくても働きアリを生産するだけの体力を女王は持ってると思いますが、より確実にコロニー化して貰う為に、気持ちとていは『お守り』のような感じで時々エサを与えています。

アリだかって水を飲むアリ、こんな光景を見ているとやはり水も大切なんだと強く感じます。
アリを飼う上での必須事項であることは間違いありません。

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今日オオズアリの新女王を捕まえた

天気は曇り。時おりポツポツと雨粒が落ちてきて決して飛行日和とはいい難い。

どこかのコロニーから迷い出たのではと疑いつつも、しきりに土のくぼみを触覚で探って営巣場所を探しながらウロウロしていた。
仕草を見る限りは新女王っぽい。

そもそもオオズアリはいつ飛行するんだろうか?データベースにも記載がないし、飛んだという報告も聞いた事がない。
他にまだみつかれば「飛んだ!」と思えるが、これ1個体だけではちょっと自信がない。
今がオンシーズンなのか、はたまた出とちりか、出遅れか・・・

とりあえず興味があるので捕獲。飼育してみることにしました。
うまくコロニーとして立ち上がってくれるとうれしいんですが。

6/19のデカクサ女王と卵塊。卵塊はまだまだ大きくなり続けてます。


クサアリ亜属5種のどれにも属していない通称デカクサアリ、ホストはどうやらアメイロケアリのようです。

実は5/22採取のこのデカクサは今年2度目の挑戦です。
最初の採取は5/5。
この時はトビイロケアリのみで寄生を試みました。
うまく馴染んで栄養交換も見られ腹部も少しずつ大きくなってきてたものの、9日目で死んでしまいました。

やはり本来のホストでないとダメなのか・・・?
ならば!
と、2度目ではホストにアメイロケアリを採用することを決めました。

 ※この時点で飼い主の私はまだこのアリがクロクサアリだと思っています。

①うちには3年目になるアメイロケアリがいますが、今年は思ったほど増えてこず(不調という訳ではなく今年はゆっくり増えてきてます)潤沢に繭を頂くほどの余裕がまだありません。

②先のブログで検証した、ホストを全て排除したアメイロケアリのコロニーはその後トビイロケアリの繭を受け付けない、という事実。
万一アメイロケが不調に陥った場合、その後の繭導入が滞ってしまうのを避けたい。

③今までの経験から得た 『寄生はホストWが多ければ多いほど良い』 という経験則。
順調なトビケコロニーから繭をじゃかじゃか入れたい。

④最初に失敗した時のホストをそのまま流用したい。
事前に入れてあったアメイロケアリの繭もちょうど羽化しだしたタイミング。

以上から、2度目ではアメイロケアリとトビイロケアリの混成コロニーで寄生を試みようと思いました。
アメイロケアリの繭は様子を見ながら少しずつ拝借。コロニー全体の増勢はトビイロケアリの繭導入で拡大させてこうと考えました。

さらに混成コロニーにすることで、デカクサ女王に対してアメケとトビケで行動に差が見られたらすっごく面白いじゃないか。という期待も大いにありました。


結果はまさに期待通り。いえ、飼い主の期待以上でした。

ホスト側のはっきりとした行動差が観察できました。
一方のデカクサ女王、こちらもトビケではなくアメイロケのコロニーに潜り込むためのカラクリを持ち合わせているようにも感じました。


最近まで私はこの女王をクロクサアリだと思い込んで観察してきました。
クロクサの本来のホスト=アメイロケアリも混ぜたらうまくいって『やぁよしよし♪』と思っていました。

ところが・・・まさに結果オーライ。

スラダケさんの報告によると、野外でアメイロケの巣を掘ったらこのデカクサ女王が出てきたそうです。

うーん、まさにビンゴですね。

飼育下での観察はあくまでも飼育下でのこと。本来の様子とは異なってる可能性が拭えません。
ですので野外で観察された事実というのは一番重みがあると思います。


5/22に採取した新女王。横浜市で採取です。
飛行の時期やシルエットから当初はクロクサアリと勝手に思ってました。

がしかし、どうやらクロクサアリではないようです。

データベースによるとクサアリ亜属は5種類。
でも、そのどれにも該当しない『別種』がいるとかいないとか・・・

※将来的にわかる人がみれば何だかわかるように、いつもよりも多く写真を載せました。

IMGP5813.jpg   IMGP5802.jpg   IMGP5807.jpg

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あにまりあさんやスラダケさんとのやり取りを通じて、またスラダケさんのHPをよーくじっくりと眺めてみて、今はこのアリが 『少なくともクロクサアリではない』 ということまでは結論付けています。

このアリにはクロクサアリの特徴がありません。

ビロード状の光沢・・・ありません。
胸部に立毛はあるんですが、体全体は黒く艶々・・・光沢があります。

データベースを見るとクサアリ亜属5種のうち神奈川県に生息が確認されているのは2種=クロクサアリとクサアリモドキです。
そしてこの2種は飛行の時期が違います。
当初はそれが理由でこのアリがクロクサアリだと思ってしまったんですが・・・

一方、クサアリモドキは既に飼育経験があるので見誤ることはありません。
黒い光沢は共通でも、足の感じ(配置や太さ)が今回のアリとは全く違います。


とすると、このアリは何者???


呼び方は人によってまちまちで、デカクサ、クサアリX、クサアリの一種、が確認されております。

取り合えず私は研究者の先生に習って 『デカクサ』 と呼ぶことにしました。
但し書きとして 『クサアリの一種』 もタイトルには書き添えました。

寄生の様子についてはまた別途アップします。


余談・・・
今回のようなケースで詳細な形態を得ようとすると、今使ってるそこそこのカメラ(200万画素)だとどうしても力不足ですね。
トリミングでどうにかなるレベルを超えてしまった。
そもそもそんな機会に遭遇するなどとは思っても見なかったので・・・汗

いいカメラ、欲しくなるなぁ・・・あぁ物欲様が笑ってる


5/10に起こしたクロオオアリでも『幼虫齧り』が行われました。

こないだは温度や何か環境的な要因でダメージを受けた幼虫が齧られたのではないか?と書きましたが、気候の安定してきているこの時期でも行われてるので、どうやらそうではなさそうです。

齧られてるのは終齢に達した大型幼虫ばかり。

やはりコロニーの栄養タンクになっているのかも知れません。
エサはちゃんと与えてるんですけどね・・・汗

先日、齧られた幼虫には黒いつぶつぶ=つまり齧られた痕が残ると羽衣さんに教えて頂きました。

よく観察していると、齧られた幼虫はその後も死なずに(食されずに)また普通に成長をしています。

齧られた痕の残った幼虫。
IMGP6033.jpg   IMGP6032.jpg

確か相当いびつになってたハズなんですが、フツーになって成長してきてます。そして繭をはってます。

ちょっと驚きです。

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